通算3勝2敗で叡王を奪取しました。
出ましたね 「神の一手」
古くは 谷川一七世名人の 「光速の寄せ」、
羽生永世七冠の 「羽生マジック」 など
従来の常識を超えた、正に筆舌に尽くしがたい技を形容して
このようなキャッチフレーズで呼ばれていました。
藤井さんについて良く言われるのは 「神の一手」だけでなく
「AI超え」なんて表現もある。
とにかくすごすぎるということです。
私この対局の終盤のところ18時頃からネットで見てました。
既に藤井さんが優勢になっており、AI評価値でも 藤井さんが80%くらい
豊島さん20%くらいになってました。
ただ 解説の深浦九段、高見七段は ここから先 豊島さんの堅い守りを
どう崩していくのか・・・というような話をしておりました。
そこで飛び出した神の一手 ”9七桂”
文字だけじゃ なんのこっちゃ って感じだと思いますが、盤面解説が
出来ないのでそこはご容赦いただいて、
私のようなド素人が気が付かない手なのはもちろんとして、解説のお二人も
声をそろえて「おーっ!」
しかも AI最善手というのが上位5手 常に表示されているのですが
この手は そこに載っておらず、
この手を差した瞬間 AIですらびっくりしたのか一旦評価値がぶれて
一瞬藤井さんが63%に、
その次 豊島さんも攻めの一手を打ったのですが、
評価値は一気に藤井さんの90%に、
何が言いたいのかと言いますと
・プロの解説者も思いもよらない一手、
・AIもびっくりの一手、
・そして豊島さんとしてはあっけにとられた上に一気に投了まで持っていかれた
決め手の一手
ライブで目撃した私も「出た~」としびれました。
強い 強すぎる!
もっといい言葉がないのか・・・ボキャブラリーが足りない。
人間的にも謙虚且つあくなき向上心。
非の打ちどころがないとはこのこと。
将棋は8つのタイトルがあり藤井さんはこれで三つ目 ”三冠”
まだまだワクワクさせてくれる19歳。
豊島さんもこのまますごすごとタイトルを明け渡すはずがない。
引き続き追いかけていきたいと思います。