2022.5.7 南港中央球場
同志社vs近大の観戦に行ってきました。
今季は 昨秋の覇者 関大が予想外の苦戦
さらに 毎回 優勝争いに絡んでくる立命が最下位に沈む大ブレーキ
そうした中で同志社が投打のバランスが良く 何と11年ぶりの優勝に向けて
2022.5.7 試合前の時点で近大と並んで同率首位。
対する近大は 久保君、大石君と今秋のドラフト候補に名前が挙がるダブルエースを
軸に守り勝ってきたチーム。
両校の今季の対戦はここまで1勝1敗で 勝ち点を争う3戦目。
同志社高橋君
近大久保君
両エースの先発で ロースコアの接戦を予想したが、試合は同志社が久保君を
攻略し 予想を覆す一方的な展開で 5-0で勝利しました。
同志社大学は言わずと知れた関西を代表する名門大学で、80年代・90年代くらいまでは
ラグビーの大学選手権3連覇などスポーツも強いイメージだったのですが、近年は
そんな面影はなくなっていると思います。その理由として
①自主性を重んじる校風
同校硬式野球部OBである PL学園出身の宮本慎也氏と、広陵高校出身の小林誠司氏の
対談を読んだことがありますが、強豪高校からやってくると同志社大学の良く言えば
”自主性” 悪く言えば ”ゆるさ” に戸惑ったようなことを言っていました。
②自主性を重んじるが故に選手が伸びない
失礼な言い方になりますが、高校野球で名を馳せた選手もチラホラ居ますが
ゆるい雰囲気に引っ張られるのか、あるいはスポーツ推薦で特別扱いされてるのか
どうも選手が伸びないイメージがあります。
③選手の多くは文系学部、でもグラウンドは理系キャンパス
文系学部の大半は京都市内中心部の今出川キャンパスで学びます。
一方グラウンドのある京田辺キャンパスは理系学部のキャンパスです。
京田辺は京都市内中心部からシャトルバスでも電車でも約1時間、
京田辺には一部の文系学部もありますし、スポーツ健康学部もあるのですが
今出川に在籍する選手が多く、つまり全体練習が不足気味ということです。
まあキャンパスが複数ある大学なんてザラにありますので同志社に限った話では
ありませんが。
④大学のバックアップが弱い(らしい)
これはネット上のコメント等で見られた意見なので深堀出来ませんが
まあスポーツ学校ではないですから、何が何でも勝つぞ というような気迫は
そもそも無いのかもしれません。
まあ そんな同志社が11年ぶりに優勝のチャンス。
試合を見ていて感じたのは
今季の同志社は良く声が出ている、それも元気がいいとかのレベルではなく、
守備位置など具体的な声の連携が出来ている。
戦力的には 1番バッター堀内君(1年)、2番バッター川久保君(2年)
この下級生2人が良く機能しているということ。簡単にアウトにならず
塁に出ると何かやってきそうな、そんな期待感を感じさせました。
これに 杉浦君、吉田君、青地君のクリーンアップがうまく乗っかって
いくイメージです。強力打線とは言えないまでも 今までの同志社にない
しぶとさと、結果が付いてきていることで自信が芽生えているように感じられました。
近大から勝ち点をゲットして単独トップ。
残るは 関大戦、立命戦。
ともに今季は不調だが このままでは終われないと思っているはず。
果たしてどうなるか。
立命OBとしては意地を見せて欲しいところですが、同志社が近年ずっと弱かったのも
少々寂しく感じていたので、とりあえず今季は同志社に優勝してもらって、出来れば
6月の全日本でもそこそこ頑張って欲しいと期待しています。