【継続は力】 名もなきおじさんの人生後半戦!

生まれて半世紀が過ぎました。人生100年時代も後半戦。名もなき普通のおじさんの今持っている情報と、 これからの新たな学びや発見を気ままに発信します。

#38 【個人的クラシック名曲選#2】一撃でもっていかれるインパクト ”月の光” ~ ドビュッシー

 

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オープニングのほんの数小節だけで一気にワールドに引き込むインパク

 

聴いたことはあっても誰の何という作品かを知らず、YouTubeで名曲をあさっていて

たまたま出会って誰の何という作品かを知ることになりました。

今日採り上げるのは ドビュッシーの『月の光』です。

例によってにわかファンの私にうんちくを語る資格はありませんが、

その代わり予備知識のない素人目線で感想を述べるならば

 

オープニングのほんの数小節だけでもっていかれました!

ベートーベンの『運命』のような圧倒的なパワーとは対極にある曲ですが

心の深いところに飛び込んで扉を開けてくれるような そんな印象です。

 

弦楽のバージョンもあるようですがこの作品はやはりピアノとベストマッチです。

月は満月でも少し欠けててもいいと思いますが、満天の星ではなく、少し曇りがちで

天気も心も物憂げな空気が漂っている感じがします。

そして、中盤から後半に入ってもその空気感は変わらず、何か秘めたる思いを一つずつ

吐き出すように、少し切なく、でも淡々と流れていきます。

 

作者ドビュッシーはフランスの印象派作曲家と分類されていますが、本人は

印象派として一括りにされるのは好まなかったらしく、感性重視の作風をつらぬいた

ようです。確かに極めて繊細で心の機微を表現する天才のように思われます。

 

この作品が発表されたのは1890年、ドビュッシー28歳。

同じ時期に名作として名高い アラベスク第1番』を発表しているのですが、

これまたオープニングのインパクトが凄い。どうやったらこんな凄いメロディーが

生まれるのか、当たり前ですが凡人には一生かかっても決して生み出すことは出来ない

天才的なピアノラインで、ため息を越えて笑ってしまうほどです。

おそらくドビュッシー青年期におけるピークだったのではないでしょうか。

 

しかしながらその後の人生はかなり破天荒というか、最初の夫人が自殺未遂を起こす

など周りの人を不幸にすること続き、決して褒められたものではありませんでした。

感性のおもむくままに生きたと言えば聞こえは良いかもしれませんが、

現代的感覚からすれば許し難い行動も多々あったようです。

 

『月の光』というタイトルもまたドビュッシー自身の光と影を象徴するようで、

良く出来たタイトルと思わずにはいられません。

 

YouTubeで様々なチャンネルが上がっていますので、もしご存知ない方は是非

聴いてみてください。