【継続は力】 名もなきおじさんの人生後半戦!

生まれて半世紀が過ぎました。人生100年時代も後半戦。名もなき普通のおじさんの今持っている情報と、 これからの新たな学びや発見を気ままに発信します。

#39 【国際問題】日本核武装の論点(2006年 中西輝政編著)

コロナ禍で自宅時間が増え、くだらないニュース風バラエティショーに嫌気がさして

すっかりテレビ離れを起こしています。情報は専らネットから。と同時に読書時間が

増えたように思います。

 

ロシアによるウクライナ侵略により、

まさか21世紀の現代において侵略戦争が起こるなんて!

という衝撃が世界中に走ったと思います。

最近になって日本国内では「核シェアリング」という庶民にとっては初耳の概念が、

いきなり身近な問題として考えさせられることとなりました。

ということで私もにわかに関心を持ちはじめたわけで、先日地元の図書館に行った際

目に留まったのが  『日本核武装』の論点

 

国際政治の権威 中西輝政氏編著で、他にも日下公人氏の寄稿文、

平松茂雄氏・櫻井よしこ氏・西岡力氏による鼎談など

国際問題に詳しい文化人たちが日本の核武装について意見を述べている盛り沢山の

内容なのですが

 

驚いたことに 今から16年も前の出版にもかかわらず、ほぼ現在の状況にも

通じる内容でありました。中国の覇権主義、台湾侵攻の可能性、ロシアの覇権主義

北朝鮮の核威嚇、韓国の親北政権・・・2006年の時点です。

 

国会決議であるものの法律でも何でもない非核三原則にいつまでしばられているのか

また、アメリカの核の傘』という半ば幻想を妄信し、思考停止になっている

などと問題提起し、核シェアリングという言葉はまだ使われてなかったと

思われますが、『非核三原則』の「持ち込ませず」については議論をすべき・・・

と異口同音に綴られておりました・・・繰り返しますが2006年ですよ。

著者達の先見の明は率直に凄いと感じました。

 

もう少し言うと 当時のアメリカはブッシュ大統領でした。

ロシアは既にプーチン北朝鮮金正日

中国は習近平はまだ下っ端で 2006年当時は胡錦涛です。

日本は小泉さんから安倍さんに変わる年です。

何が言いたいかというと、このメンツより今のメンツの方がやばいってことです。

ロシア、北朝鮮、中国は危険度が増し

アメリカは弱体化

日本は平和ボケからようやく目が覚めつつある・・・

 

日本を取り巻く環境は明らかに2006年当時より悪化。

パワーバランスは崩れています。

 

世論調査などでは「核シェアリングの議論」に肯定的な意見がかなりの多数派に

なっているようです。私も同感です。

現在のウクライナ侵略がどういう結末となるか、

それを受けて中国はどう動くのか動かないのか・・・

微妙なパワーバランスは保たれるのか?

 

本当に他人事ではありません。

目を見開いて現実を直視しましょう。

 

(出典:「日本核武装」の論点  中西輝政編著 PHP研究所発行)