【継続は力】 名もなきおじさんの人生後半戦!

生まれて半世紀が過ぎました。人生100年時代も後半戦。名もなき普通のおじさんの今持っている情報と、 これからの新たな学びや発見を気ままに発信します。

#93 甲子園ボウル関学6連覇 ~ 岐路に立つ大学アメフト

 

第78回甲子園ボウル 関学61‐21法政

 

関学有利とは言われていたが予想を上回る圧勝。

 

スピード、タックルの強さ、ステップの切れなど 素人目にも差が感じられたし、

そうしたフィジカルに裏打ちされた関学の戦術の豊富さや精度の高さに法政は全く

着いていけてないように感じられた。最終盤に少し甘さが出て、決定機を逃したり、

逆にTDを許す場面があったものの、勝負という点では全く影響はなかった。

 

 

ここまで差があるのか

 

ネットのコメントでは

「関東1位とは言え、関西1部リーグの中位の京大、神大レベル」

「来年度からの新フォーメーションでは間違いなく関西同士の決勝になる」

といったコメントであふれた。

 

法政としては 第1クオーター オフェンス最初のシリーズで、TDこそ奪えなかった

もののランもパスも決まっていて、ある程度押し込む場面が見られたので、

いい感じですべり出したように見えたが、関学の1stシリーズ、2ndシリーズで

立て続けにTDを奪われ、さらにセイフティも決められて あっという間に大量失点。

まだ第1クオーターなのに スタンドの観客も含めて ”勝負あった” みたいな感じ。

立ち上がりでまざまざと力の差を見せつけられた。

 

どこかのプレーを悔やむとかのレベルではないし、惜しくもない。3年生以下は来年

こそは・・・と言いたいところだろうが、差の大きさに気が遠くなる思いだろう。

それだけショッキングな内容だったとも言える。

関学応援の私としては勝ったことは良かったのだが、

「ここまで差があるのか・・・」とうれしいのと残念なのと半々だ。

 

 

寂しいスタンド

 

私が若い頃の甲子園ボウルは甲子園がほぼ満員になっていた印象があるが、

近年は、アルプスや外野席はそれなりには入っているが、内野は空席が目立つ。

あくまで画面越しの印象ではあるが、昨年も寂しく感じたものだが、今年はさらに

寂しさが進んだように見えた。

 

ネットのコメントでこんなのがあった

「現地観戦してきたが、観客は年配が多くて若い人が少ない」

「安くない入場料の問題などあるとしても人気の凋落が心配」

「ただでさえマイナーなスポーツなのに、甲子園ボウルが事実上関西決戦になると、

全国的に見ればレベル低下、競技人口の減少が進むのでは」

 

 

他大学の突き上げに期待

 

そもそも中高の競技人口が少ないので、一部の強豪大学に選手が集中しやすい構図は

ちょっとやそっとで変わるものではない。ただ、関東勢は選手分母には恵まれている

し、ライバル同士切磋琢磨出来る環境にはある。日大の廃部決定は色々な意味で残念

ではあるが、他校にとっては新しい風を吹かせるチャンスでもある。法政、早稲田が

決して盤石ではない中で、立教、中央あたりが大学選手権で上位をにぎわし、関西勢を

脅かすようになれば。また関西勢も 3強の一角を崩すような大学が出てくるともう

少し活況を呈すのではないか。

 

どのスポーツにとっても競技人口の減少は他人事ではなく、避けては通れない。

アメフトも10年もすれば 人数が揃わず休部、廃部に追い込まれる大学も出てくる

だろう、もちろんそれを望んでいる訳ではないが、それに抗う動きを今から始めないと

今マイナースポーツと言われている状態からさらに進んで、限られた大学だけが参加

するマニアックスポーツへと転落するであろう。手軽に始めることが出来ない

比較的高額なスポーツなだけになおさらである。だからと言って留学生を入れるのは、

例えばラグビーのように競技エリアが広くないだけに現実的ではない。まさか、

本場アメリカから留学生を呼ぶなどしたら学生レベルでは危険でしかない。

 

来年から3年間実施される新フォーメーションの推移を注視しつつ、その間に

連盟の関係者の方々にはより良い方向性を模索してもらいたいと願う。