12/18(日) 寒空のもと第77回甲子園ボウルが行なわれ、
大方の予想通り 関西学院大学が勝負強さを見せて 34-17 で早稲田に勝利。
大会5連覇を果たした。
戦前の予想では関学有利。
どちらもディフェンシブなチームなので比較的ロースコアになる、しかし関学がしっか
り勝ち切るだろうという前評判だったと思うが、私は、先回のブログにも書いたが、
関学のオフェンスが目覚めて結構ワンサイドになるかも知れないと予想していた。
結果 第2クオーターまでは両チームともフィールドゴールのみの 6-3 という凌ぎ合
いの様相だったが、第3クオーターで先に関学がタッチダウンを決めて 13-3 として
からは常に1TD以上の差をつけての快勝。
昨年は 関学 47-7 法政 という無残な結果だったことを考えると、
今年の早稲田は2TDを挙げて食い下がり、ワンサイドとまでは言わないものの、
勝負という意味では関学の危なげない勝利だったと言える。
早稲田としては第2クオーターで先制タッチダウンのチャンスでインターセプトされた
のが痛かった。あれが決まっていれば違った展開になっていたかも知れない。
しかし、後半は素人目にもタックルの切れや寄せの速さなど関学が優っていた。
まだ関西と関東で少し差があるかなという印象だ。
これで今シーズンの学生アメフトは終了したが、気になることがある。
①18日は真冬の寒さだったこともあるが それにしてもスタンドが寂しかった。
コロナの影響をもろに受けた2020年より少なかったと思う。
②大学選手権は全国8地区の代表がトーナメントで甲子園を争ったが、
その準決勝の結果が
早稲田 31-0 東北大
という歪なものになった。公平性の確保とか、全国的な底上げを目指す主旨もあるよう
だが、関学や早稲田にとっては 事実上の調整試合となったのは否めない。
実力で言うなら 関東なら 法政、中央、日大、明治、など 実力と集客力の
ある大学がある、関西なら 関学1強ではなくて、立命、関大としのぎを削っている。
これら実力校が上位で激闘を演じる仕組みにしないと甲子園に向けての高揚感が
無いのではないか。
③私が学生の頃は地上波でも中継があったし、少しは名の知れた選手もいたが、長い年
月を経て段々注目度が下がっていると思う。大学ラグビーは80年代をピークに90年代、
00年代にかけて低迷期に入っていたが、ここ数年は盛り返してきていると思う。
ジャパンの活躍も当然関係しているだろうが、帝京1強時代から 近年は伝統の
早稲田・明治 さらに一昨年には天理大が日本一になるなど混戦模様となり、
見ごたえのある試合が増えているのが学生やオールドファンを呼び戻しているのでは
ないか。今学生アメフトは良くも悪くも関学1強の弊害と言ったら申し訳ないが、
注目度、露出ともイマイチ。ドラマチックな感じもしない。
ということで、別に西南学院や東北大が悪い訳ではないが、関東、関西は出場枠を
出来れば3枠ずつに増やして、ラグビーのような上位でのつぶし合いが見たいところ。
結果的に 関西地区同士の甲子園ボウルになるかもしれないが、それはそれで
他地区に火が付けば良いのではないか。このままでは年々衰退の一途をたどると
学生スポーツ愛好家としては危惧するところだ。