個人的な話…
定期的に最寄りの図書館で本を借りることを習慣としている。
貸出期間が3週間あるので大体5~6冊借りて勇んで読み始める。
すらすらと読みが進むこともあれば、途中で止まってしまって読破することなく返却日
を迎える本も多々ある。
若い頃は昭和から平成初期に多く出ていた 所謂 ”ハウツー本” や 自己啓発本を
好んで読んだ。歴史は好きだが、歴史書は長すぎてあまり読まなかった。
小説は、やはり根気が足りないので短編や推理小説はよく読んだが文学作品はあまり
読まなかった。
50を過ぎた今になって、本を読み漁っているが、その多くは歴史書、あるいは歴史を
テーマにした小説・ノンフィクション、解説本などだ。
今読んでいるのは 今更ながらの 『永遠の0』。
言わずと知れた大ベストセラー作品。
百田尚樹氏らしく軽妙なテンポで、文章や文脈にいい具合に抑揚がついた
一気に読み進められそうな作品
かと 何も知らずに勝手に想像していたが、全く違っていた。
大東亜戦争末期の若き飛行兵たちの『生』と『死』、そして人心の機微を克明に
描き出した大作で、一気に読むのではなく、章ごとにじっくり味わって読みたくなる。
そして毎晩 しばし没頭し、涙を流してから眠りにつく
岸田首相は国会答弁で 中高年や、結婚・出産などで一旦キャリアを中断した女性らに
向けてリスキリング(RESKILLING)を推奨する方針を述べた。 リスキリングは
ここ最近広まりつつある言葉だが、これに似た言葉で リカレント(RECURRENT)=
学び直し はずっと前、それこそ団塊の世代がリタイヤする 2010年頃から
耳にするようになった。
私も人生折り返しの時期に達し、これまで学校やビジネスの現場で学んだことさらに
深め、アップデートしたい、残りの人生をより知的に過ごしたい、と常々思っている
のだが、そのためには経済的問題がどうしても頭をもたげる。
学んだところで何になる、何の役に立つ?
学んだことが果たして実益に繋がるか、どうしたら繋げられるか?
いい歳をして まだそんな根本的な問題に答えが出せず堂々巡りをしているのだ。
人生において自分は何かを成したのか、多分何も成していない。誇れるものは何も
ない。それでも悩み、もがきながらも52年生きてきた。無意味ではあるまい。
これまでの人生とこれからの人生を繋ぎ合わせて、少しでもそこに意味を持たせる
ためにはいつまでも同じところにとどまっていられない。
歴史関係の本を多読することで前に進む力を頭の中に取り込んでいかなければと
焦りをもって考えてしまう今日この頃だ。