【継続は力】 名もなきおじさんの人生後半戦!

生まれて半世紀が過ぎました。人生100年時代も後半戦。名もなき普通のおじさんの今持っている情報と、 これからの新たな学びや発見を気ままに発信します。

#37 【心に響く校歌 #3】立命館大学~山紫水明 情景描写が美しい

校歌と言うとやたらと理想論、精神論など抽象的な表現が目立つものです。

作者からしたら若者に向けての愛あるメッセージなのでしょうが、学生達にとっては

きれいごととしか思えなくて、あまり歌詞は注目されないのではないでしょうか。

だいぶ経ってからしみじみ理解したりするものですけどね。

 

そこで今回は きれいごとのオンパレードではなくて、情景描写が散りばめられた

立命館大学の校歌をご紹介します。

全国的にはそれほどメジャーではないかもしれませんが、私の母校ということを

差し引いてもなかなかの名曲だと思います。

 

立命館大学校歌

 

作詞 明本京静  作曲 近衛秀麿

 

あかき血潮 胸に満ちて

若人 真理の泉を汲みつ

仰げば比叡 千古のみどり

伏す目に清しや 鴨の流れの

かがみもとうとし 天の明命

見よ我が母校 立命 立命

 

 

1番だけの短い歌詞です。1931年制定ですので100年近い歴史を誇ります。

原曲は2番もあったようですが現在も歌われるのは1番のみです。

何が良いって、それは京都の自然が歌詞に織り込まれているところです。

 

京都は、江戸時代の儒学者頼山陽によって山紫水明と称され、自然が美しく調和し、

また、東に流水(青龍)、南にくぼ地(朱雀)、西に大道(白虎)、北に丘陵(玄武)

がそろう四神相応の地として縁起が良いとされ、その理由で遷都されたという

経緯があります。

 

立命館大学は現在は京都市内北西部 金閣寺にも程近い衣笠という場所にありますが、

1931年当時は京都御所に近接する広小路というところにキャンパスがありました。

ほぼ中心部と言って過言ではない立地です。さして高い建物も無かったでしょうし、

だからこそ

 

仰げば比叡連峰のみどりの山並み

目を落とせばそんな山並みを映す鴨川の清流 ・・・ が身近に存在していました。

そんな風光明媚な場所

1000年の歴史が息づくこの地に我が母校あり

 

別に学校を称賛する言葉もなく、希望をイメージさせる言葉もほとんどありません。

が、余計なきれいごとは要らないとばかりの潔さがあります。

曲は大作曲家の近衛秀麿先生によるもの。

シンプルな中にも交響曲のような荘厳さが滲み出ています。

 

私の頃と違って今ではかなり全国区になった立命館大学

スポーツではなかなかの強豪ですし、系列高校の甲子園出場もあります。

現役時代はあまりありがたみ分からないかもしれませんが、後々そこはかとなく

良さが分かってくる名校歌です。これからも私にとっては心の支えですし、

現役生、卒業生共々長く親しまれることを願います。

 

(引用元:大学受験チャンネルさんのYOUTUBEより)

www.youtube.com