2022年2月7日 スキージャンプ団体戦で事件が起きてしまいました。
スーツの規定違反については様々な意見があるようで、
厳しすぎるルールに対する不満や、
失格処分を受けた選手が日本をはじめとして、いずれも西側諸国だったため
陰謀論もささやかれています。
一方でルールなので致し方ないという意見も少なからずあるようです。
ただね
失格の判定を受けたのが高梨沙羅さんだったのが・・・本当に辛い。
他の選手なら良かったというわけではないんですが、
常に周囲の期待を一身に背負い、思いつめた表情をしている印象がある
高梨さんだけに尚更・・・見ていて・・・かわいそうで仕方ありません。
ワールドカップで連戦連勝 金メダルの本命と言われて挑んだ2014年ソチ五輪は
まさかの4位。静かな涙に暮れていましたね。でも、この時はまだ17歳ですよ。
高梨さんに追い付け追い越せで他国のライバル達のレベルが上がり、2018年平昌五輪は
銅メダル。この頃のルンビとアルトハウスは無茶苦茶強かったので致し方ないかな。
そして、今回の個人ノーマルヒル
平昌五輪金のルンビは体重管理等のコンディションが合わず欠場、
今季絶好調の新星クラマーはコロナ感染で欠場、ということで高梨さんとしては
チャンスではありましたが、ライバルを思い遣れば複雑な心境であったことと
想像されます。結果は今ひとつ伸び切れずの4位。
「もう私の出る幕ではないのかな」と引退示唆ともとれるコメントを残しました。
問題の団体戦では1回目で103ｍを飛びながら失格処分となり
それでも責任感と長年の第一人者の意地で飛んだ2回目も98.5ｍの大ジャンプ。
ただ 飛び終えた直後に泣き崩れていました。
張り詰めた思いが溢れ出たんですね。こちらももらい泣きですよ。
私のようなおじさんからしたら娘のようなお年頃
もういいんだよ
充分がんばったよ
と言ってあげたいですね。
若くして頂点を極めて10年近くトップを走ってきて
相当なプレッシャーや時にはバッシングがあったことでしょう。
彼女はあまり多くを語りませんが、心に秘めてストイックに自分と向き合っていた
んだと思います。
五輪はどうしても注目されますし、露出も多いので
何だか彼女の笑顔の印象が少ないのです。
ワールドカップ史上最多の61勝（ちなみに2位の選手は30勝）はとてつもない
偉大な記録であり、もっともっと評価されていい選手です。
切り替えて頑張れなんて言えませんよ、充分頑張ってきたんです。
だからこその昨日の号泣です。
一度重い荷物を降ろして心と体を癒して欲しいですね。
その上で再度競技に戻るのであれば応援したいですし、仮に休養あるいは引退に
なっても第2の人生を応援したいです。
ひとまずお疲れ様でした。
ありがとうございました。
