選抜高校野球大会の優勝候補にも名前の挙がる京都国際高校ですが、
全チームに義務付けられている大会前のPCR検査で部員31名中8名が陽性、
翌日の再検査でもさらに5名の陽性が判明しまさかの出場辞退となりました。
代わって補欠校1位の近江(滋賀)が急遽出場します。
棚ぼたの近江にとってはラッキーこの上ないでしょうが、京都国際の心中を察すると
素直に喜べないでしょうね。この近江は昨夏の甲子園でベスト4。旧チームから主力
だった山田選手が残っており今年も力がありそうですが、それにしても突然のことで
準備不足は否めません。果たしてどういう結果になることやら。
京都国際の出場辞退に関しては賛否両論というか、京都国際に対する同情と高野連に
対する否の意見がネットでは目立ちます。確かに選手達の気持ちを考えると
「何とかならないものか」と思ってしまいますが、昨夏の宮崎商は地方大会を勝ち抜い
て甲子園まで来て、コロナのため戦わずして帰らざるを得なかったという悲劇がありま
した。東北学院も1回戦を勝って、2回戦の直前に出場辞退。
また、昨年の甲子園春夏連覇を目指した東海大相模もコロナで神奈川大会を途中棄権し
ましたし、同様の出場辞退は全国各地で発生していました。
悲しい話ですが、出場辞退は日本高野連や各都道府県高野連のガイドラインに沿っての
措置ですので致し方ないでしょう。現在コロナが徐々に収束傾向なのは別次元の話であ
り、結果論です。陰性の選手だけで出場させるという手もあるとは思いますが、学校と
して容認出来るか難しいところです。ただ、2~3人とかならまだしも13人ですから
それはそれで学校に対して批判が出そうです。今はネットを通じて誰でもにわかコメン
テーターになれますからね。色々な声が選手の目に飛び込むことが考えられます。
出場辞退は選手を守る意味合いもあるのではないでしょうか。ひとつ言えるのは
まだ春の大会で良かった。夏なら・・・つらすぎる。
明日開幕なんですが、本降りの雨みたいです。あさってから頑張って応援したいと思い
ます。近江にとっては恵の雨。一日でも長く準備期間が欲しいですからね。
京都国際、今はつらいでしょうが、この経験があったから強くなれたと思えるように
夏の頂点を目指して少しでも早く立ち直れますように。