2022.5.17 高校野球春季大阪大会決勝(南港中央球場)
これで大阪桐蔭は現チームになってから公式戦27連勝。
大阪大会に限って言うと2020年秋から5連覇となりました。
★さすがの大阪桐蔭
センバツで圧倒的な強さを発揮した大阪桐蔭ですが、今大会はあまり点差がつかない
試合が続き、調子が落ちてるようにも見えますが、最終目標である夏に向けて控え選手
の底上げを図っているのでそんなに心配はないでしょう。むしろロースコアであっても
しっかり勝ちきるところはさすがだと言えます。
★打倒桐蔭の一番手 履正社健在
今日は履正社の話をしたいと思います。
名将岡田監督の退任で「力を落とすのではないか・・・」と心配しておりましたが
いやいや全然健在でした。
特に攻守の要 光弘君の存在が大きく、1番バッターながらポイントゲッターとして
信頼度が高いように見えます。今日は大阪桐蔭が誇る好左腕前田君からのタイムリーは
見事でした。
反面 188㎝ 94㎏の雄大な体躯を誇る4番橘高君が全然機能しなかった。
左対左はあるとしても、体が開いてしまって前田君のアウトコースへのストレート、
スライダーに3三振とセカンドゴロ。
本人が一番悔しいでしょうが左投手への対応力を高めて欲しいと思います。
投手は 増田君、今仲君の両2年生と3年生の近藤君の3人が登板。
絶対的なエースは不在と見えますが大崩れせず良く粘っていました。中でも今仲君は
球に力があり、増田君ともども2年生ということで来季は前田君のライバルとして
君臨することでしょう。
★あの年とちょっと似ている
何か両チームの関係性は2018年に似ている気がします。
この年の桐蔭は根尾、藤原、柿木らを擁し甲子園春夏連覇の黄金世代。
一方の履正社はその前年はセンバツ準優勝、その翌年は夏の甲子園優勝。
そんな強力な世代の言わば「谷間」の世代であり、超高校級選手はおらず
「今年はちょっと桐蔭とは差があるかな」と思われていました。
ところがそんな前評判なんてなんのその夏の大阪予選の準決勝では桐蔭相手に
9回ツーアウトまで4-3でリードし、結果として濱内投手が力尽きて逆転負けしてしまう
のですが2強の一角として意地を見せつけた試合でした。
★まあまあ地元選手中心の履正社
桐蔭については大阪出身の選手がほとんどおらず、全国からスカウトしているから
強いのは当たり前という批判的な声があります。私は桐蔭のマナーの良さ、西谷監督の
指導力、そして凄まじいばかりの進路と、その進学先できっちり結果を残す選手達を
見ているので批判する気にはなれません。
一方の履正社ですが
今日のスタメン9人中 大阪出身が4名、その他近畿出身が4名、残る1名は鳥取出身
ということで地元中心のメンバーと言っていいでしょう。
とにかく夏に向けて
今年も履正社侮れず としっかり印象付けた試合でした。
夏の頂上に向けて再戦が楽しみです。